ご挨拶
理事長就任にあたって
工業会理事長 畑 孝幸
(産業機械S46年卒業 福井県議会議員)
昨年6月の全国定期総会におきまして、理事長を拝命いたしました。永らく理事長をお務め頂いた堀 照夫先生が急逝され、副理事長の私に白羽の矢が立ち、お受けする事といたしました。また一昨年には、工学部、教育学部、医学部、国際地域学部の同窓会を繋ぐ『福井大学校友会』が組織されました。工業会がその初代会長も務める事になり、前任の亡き堀会長から2代目を引き継ぐこととなりました。大変な役目をいただいたと、責任の重さに身の引き締まる思いです。
さて本学は、2025年の就職率は99.1%、国立大学全国1位、18年連続を継続中であります。また離職率は在職3年以内では13.9%で全国平均を大幅に下回っており、企業からはその高い定着率が評価されています。
学生からは「親身に相談に乗ってくれた」、「丁寧な添削指導が良かった」、「気軽に何でも相談できる雰囲気がいい」 と頼られています。学生の就職に関する悩みを一緒に解決する関係部署の賜物です。工業会も大いに支援できるよう努めたいと思います。
また、本学は地域産学官で10年間自主的に育成してきた小型人工衛星製造産業を活用して、繊維や眼鏡等の地域基盤産業を 『宇宙』 という未開発の分野に接続する「ふくい宙(そら)クロスイノベーション推進拠点」を開設、始動しました。内閣府の戦略的大学改革・イノベーション創出環境強化事業として採択され、事業期間は2025年度から2027年度を予定、国からの交付額は3年間で4.7億円です。
この拠点は、ふくいオープンイノベーション推進機構、福井県工業技術センター、福井県立大学、産業技術総合研究所北陸デジタルものづくりセンター、若狭湾エネルギー研究センター、東京大学と連携して事業を進めています。宇宙技術と福井のものづくり産業を融合、地域の強みを世界へ発信する拠点となります。
ところで、昨年の大阪・関西万博において、関西パビリオンの中に福井県ゾーンとしてブースを出店し、お盆には工学部から出展した「水を使わない染色技術」のブースに予想を上回る人が来られました。そして「超臨界CO₂による無水染色・脱色技術」 が、「福井大学カーボンニュートラル研究」 として高い評価と関心を受けました。価値づくり産業の創造が前進した瞬間でした。
末尾ながら、本誌が皆さまのお手元に届く頃には「ホームカミングデー2026」は、無事開催されたことと思います。今年は5月の大学祭に合わせて、応用物理学科S56年卒業の山本靖則氏(㈱島津製作所 代表取締役社長)に特別講演をお願いし、開催されました。㈱島津製作所は私が大学卒業後7年間勤務した会社で、社是は「科学技術で社会に貢献する」 で、本学が掲げる「社会共創大学」構想と通じるものがあると思っています。
今後とも福井大学並びに在学生諸君の応援、そして卒業生の皆さまとのコミュニケーションを大切にしながら工業会を運営していきたいと思いますので、どうぞご期待ください。