福井大学学歌

学歌制定までの経緯

 新しい福井大学の開学一周年記念事業の一つとして大学の目的及び使命と福井の自然や地域の特色を表現し、新しい大学にふさわしい学歌を制定することを決定し、学内の教職員及び学生からなる『福井大学』学歌選考委員会を設置し、学歌(歌詞)の公募をしましたところ、国内外から151(県内27、県外124)もの多くの作品が寄せられました。応募してくださった皆様には心からお礼申し上げます。
 『福井大学』学歌選考委員会では、厳正な選考を行った結果、北村幸子様(滋賀県)を最優秀賞に決定いたしました。北村様の作品は、福井大学の目的及び使命をうまく取り入れ、地域や世界との連携、福井の美しい自然と歴史、そして学章のイメージである青と無限の可能性が巧みに表現されています。また、全体的な音韻の流れに優しく柔らかな響きがあり、福井大学の前途に確かな発展をうかがわせる格調高い作品あることから選出されたものです。
 作曲については、教育地域科学部島崎教授に担当願い、明朗でとても歌いやすい曲に仕上がりました。今後、福井大学の学歌として在校生や卒業生に親しまれる学歌が完成したことと思います。

作詞者のコメント

 福井大学開学一周年おめでとうございます。この度は学歌として私の作品を採用していただきありがとうございます。これから長い間沢山の方々に歌い継がれてゆくことを思うと、大変光栄であると共に、責任の重大さを感じずにはいられません。
 滋賀県在住の私ですが、福井には以前からよく足を運んでいました。男の子二人を持つ親にとり恐竜と出会えるなんて夢のようで、化石やレプリカを見に何度も訪れたものです。そして、その度に、生命の不思議に魅せられ、ここ福井の自然の雄大さ、歴史の奥深さに感嘆してきました。
 学生時代、ある教授から「大学には土地のパワーが必要だ」と聞いたことがあります。土地そのものの潜在的な力のことでした。涸れることのないパワーを人は知らぬ間に汲み上げているのです。この大学で学ぶ皆さんはしみじみ実感されているのではないでしょうか。詩の中にも、自然と歴史の上に立つ人の叡知、それを発展させ伝え、役立ててゆく誇りと喜びをこめたつもりです。
 この歌が在学中もそして卒業された後も皆さんに愛され励みとなればこんなに嬉しいことはありません。
 最後になりましたが、拙い歌に素晴らしい曲をつけて下さった島崎先生に心より感謝申し上げます。

作曲者のコメント

 初めてこの詩を目にしたと時に感じたものは堂々として雄大。満ちあふれる力強さと躍動感。白・青・煌めく光といった色彩感。明日に向かう意欲と希望。そして、人間の持つ限りない可能性への絶対的肯定等々でした。
 福井大学のあるべき姿を高らかに詠うこの詩ですが、しかしその行間には言葉で語り切れない思いがあふれています。それを読み取り、いかに音楽で表現するか。それが作曲家に課せられた使命であり、また歌曲作曲の妙味ともいえます。
 この曲はふと口ずさめるような親しみやすいメロディ、躍動感あるリズム、シンプルだが力強い和声に裏打ちされた曲想をもっています。作詞の北村氏が込められた思いと一体となって、音楽は完成しました。福井大学に生きる皆さんの歌として、愛し育てていただければ幸いです。

福井大学学歌 楽譜

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福井大学学歌
学生歌
校歌

監修 A28 川上 英男
歌唱、口笛・ハーモニカ伴奏 ISh4 森 幹男

学生歌(昭和13年)
学生歌(昭和14年)
学生歌(昭和14年その2)

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