2023年度全国定期総会及び福井支部総会報告

繊維染料S59年卒業 福井支部嶺南地区長 西本 整市

 2023年6月10日(土)に敦賀市立プラザ萬象小ホールにて、福井支部総会、全国定期総会、北陸新幹線敦賀駅及び車両基地の見学、懇親会を開催しました。出席者は総計82名でした。

 まずは、福井県の現状から触れたいと思います。
2024年3月に北陸新幹線の金沢駅から敦賀駅までの延長開業という事業が完成を迎える最終年度の中、レール敷設も終了し、種々の最終調整を残す工程の時期となっています。そして、来年3月に向け福井県を全国に広報しようとイベントが計画され、この勢いのまま、北陸新幹線の最終終着駅となる大阪に向け残りの工事区間の早期着工と完成に向けて活動しています。

 新型コロナ感染症拡大防止のため人が集まる総会等の行事を開催できないという非常に長い期間をようやく脱して、この敦賀市で全国定期総会を開くことができました。また北陸新幹線敦賀駅の開業を来年3月に控えるこの絶妙な時期にしかできない「北陸新幹線敦賀駅及び敦賀車両基地の施設見学」も実施できました。このような一連の行事を今回開催できたことは偶然とはいえ大変記念すべきことであったと思います。

 この敦賀市から高浜町までを福井県では「嶺南地区」と呼び、原子力発電所が8基(運転可能数)有り、発電された電気を関西圏に送っています。またそのような関係から、福井大学では附属国際原子力研究所(敦賀市)、福井県では陽子線等の研究施設、県立病院では陽子線治療の設備などが整備されております。
 この嶺南地区には、美浜町と若狭町にまたがる「三方五湖」、小浜市から京都市を結ぶ「鯖街道」、小浜市神宮寺の「お水送り」、おおい町名田庄にある「陰陽師安倍晴明の子孫にあたる土御門家ゆかりの地」、高浜町と舞鶴市(京都府)にまたがる「青葉山(通称:若狭富士)」、若狭町にある7万年分の時を刻む「年縞博物館」など歴史と観光の名所が点在しております。

 さて、当日は13時より福井支部総会を開催し、前側宏福井支部長の挨拶に始まり、2022年度事業報告・決算報告及び2023年度事業計画案・収支予算案が審議・承認され、終了しました。
 引き続き全国定期総会を開催し、物故者への黙祷、堀照夫理事長の挨拶、上田孝典学長及び明石行生工学部長の祝辞、来賓・役員及び支部長の紹介と続き、2022年度事業報告・決算報告及び2023年度事業計画案・収支予算案が審議・承認された後、永井二郎記念事業実行委員会副委員長より「工学部100周年事業の現状」の報告があり、終了しました。

 その後、バス2台に分乗し「北陸新幹線敦賀駅及び敦賀車両基地」を見学し、懇親会と続き、一連の行事が無事終了しました。
なお、この車両基地は、新幹線の雪対策の技術を見る事ができる全国でも数少ない施設であり、通常運行が始まるとなかなか見る事ができない施設です。

 今回の全国定期総会は、福井支部丹南地区及び嶺南地区で担当し、事務局の支援を受け無事終了する事ができました。参加の会員は、昭和から令和の卒業者と幅広く特に令和の卒業者の参加を得られ、担当者としては感謝しております。

総会終了後

敦賀車両基地見学の様子

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